これからの野球を考えよう

教員・野球部顧問という立場から、今後のアマチュア野球や部活動のあり方について考えていきます。また、日々精力的に頑張っている指導者の方々の指導技術が向上し、選手たちがより良い環境で野球ができるようになるよう、私の指導論も紹介します。

毎週月曜日or火曜日更新

さて、7月中旬から部活動が再開する予定ですが、グラウンドでできるのは週1回。
教室を使ってルールなどの勉強をするのが週1回。

半分以上が初心者の新入生を担当するわけですが、どう効率よく技術や知識を習得できるかが課題です。

今年はコロナの休校中にもいろいろ考えまして、いくつかのツールを用意しています。

そのうちの1つが、youtubeで事前に次の練習で行う内容を学習しておくというものです。生徒一人一人がタブレットを持つという、私の子ども時代には漫画の世界の話だったことが、当たり前のように行われるようになったので可能になりました。

流れとしては次のような感じです。

①生徒に連絡ツールを使い、次回の練習内容をあらかじめ伝える。

②私が作成した教材動画もしくはyoutubeにある参考になる動画をアップし、見てきてもらう。

③練習で簡単に復習してから実際にやってみる。

こうすることで、今まで一から説明していた時間を省略することができますし、生徒は練習後に家で自主練をするときに復習しやすくなります。

以前紹介した技術習得シートを用いて行えば、課題も明確になってくるでしょう。


私たちが普段関わっているスポーツにおいても、ジェンダー的要素は多いのではないでしょうか。

例えば、「この競技は女性のスポーツ」「この競技は男性のスポーツ」
というような考え方です。

どんなものがあるでしょうか・・・。

シンクロナイズドスイミング(アーティスティックスイミング)は女性のスポーツという認識は強いのではないでしょうか。昔「ウォーターボーイズ」という、男子高校生のシンクロナイズドスイミングを描いた映画がありましたが、あれはまさにこのようなスポーツとジェンダーを取り上げている作品です。

昔はバドミントンも女性のスポーツ的な認識が強かったですが、最近は桃田選手の活躍などもあり、男性も注目されてきています。


逆に、格闘技は男性のスポーツというイメージが強いでしょう。ただ、最近ではRIZINなどの総合格闘技で活躍する女性選手も増えてきていますね。


一方、男女の区別をつけないスポーツも最近出てきています。

とくに有名なのは、「アルティメット」ですね。体育の授業にも組み込まれ始めており、数年後には若い世代を中心に大人気スポーツになるのではないかと予想しています。




さて、野球とソフトボールの話題に移りましょう。
野球は男性/ソフトボールは女性というのも多いのではないでしょうか。部活動などを見ていても、結構棲み分けがなされています。
近年では、女子硬式野球も徐々に広がってきていますが、前回の記事でも言及した通り、メディアでの取り上げられ方は、選手たちにとって不満が残るものです。


中学校までは男女一緒にプレーできるのに、高校からは強制的に分離されてしまいます。これは理不尽ではないでしょうか。そういえば、甲子園では女性差別が行われていることが明らかになり、問題になりましたね。あまりにも時代錯誤というほかありません。

高校軟式では、普段は男性と一緒に練習したりしている女性選手もそこそこいるのですが、大会には出場できないというのは、見ていて残念に思います。たまに、練習試合で出場したりすることもありますが、男性と一緒にプレーしていも問題ありませんね。

逆に、この状況を変えることは、高校軟式野球の活発化につながるチャンスだと思います。
近年、野球が誰でもやる競技ではなくなった結果、「どうせやるなら硬式で」と考える選手・保護者が急増し、高校軟式は強豪校であっても部員確保に苦労するようになってきています。
そこで、高校軟式野球を男女出場可能にすれば、硬式野球との大きな差異化になります。
また、守備はそこまで男女の差は無いですが、やはり打撃はパワーの差が出ますが、女性選手のみ、ビヨンドなどのFRPバットの使用を許可すれば、その差も埋められるのではないかと思います。

私もたまに草野球に行くと、女性選手と一緒にプレーすることがありますが、全然問題を感じたことはありません(動けないおじさんよりも全然戦力になります)。

このチャンスをものにできるかどうかは、高野連の能力が試されるでしょう。
是非とも、高校軟式野球の男女平等化を目指してほしいものです。

3月以降、コロナ流行により、家で過ごす時間が増え、いろんなテレビ番組を見る機会が増えたのですが、メディアにおけるジェンダー要素が非常に多いなぁ、と思います。日本は男女平等の順位が世界でも最下位レベルですが、学校や社会にだけでなく、メディアにも原因があるように思います。

ジェンダーとは?(実用日本語表現辞典)
ジェンダーとは「(男女の)性」のことである。身体的特徴としての(生物学的な雌雄の)性別というよりも、人間社会における心理的・文化的な性別、社会的な役割としての男女のあり方、「男らしさ」や「女はこうあるべき」といった通念を意味する語といえる。


女性には「○○女子」「美しすぎる~」、男性には「○○王子」「イケメン○○」

このような表現方法が非常に多いと思います。
クイズ番組などを見ていると「東大女子!」みたいなのをよく見かけます。確かに、東大生の8割は男性ですが、ことさら女性であることを強調する意味が分かりません。

スポーツの分野においても同じですね。
例えば、女子プロ野球などを紹介するときも、「美しすぎる~」といった表記が良く見られます。これって、非常に失礼な話で、スポーツ選手である以上運動技能で評価すべきであり、選手もそれを望んでいると思いますが、美しさに価値観を置いている。また、「美しくない/かわいくないのは女らしくない」というジェンダー的発想が見え隠れしています。
別にいいじゃないですか、ランボーみたいな女性でも。
昨年、女子プロ野球選手が大量退団するという事件がありましたが、原因の1つにはこのような取り上げ方に不満があったようです。

また、「男ならこうあるべき」という古い考え方も、部活動などでは根強いでしょう。
・男なら黙って取り組め
・男なのに根性がない etc

教育の世界では、徐々にジェンダーに関する教育も行われ始めていますが、スポーツ指導者に浸透するには程遠いです。そうなると、子どもたちは、「学校ではこう教わっているのに、チームではこう言われる」という混乱が起こります。

スポーツ指導者も、ジェンダーについて勉強し、無意識のうちに行っている性差別に気付けるようにしましょう。

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