部活動は限界にきている①
http://thinkaboutbb.blog.jp/archives/19565206.html

 このまま教育界のブラック状態が続けばどうなるでしょう。
「野球消滅」ではありませんが、「教育消滅」につながるかもしれません。

現状の教育界は、「会社を経営するお金がないから、社員にタダで働いてもらおう」という業界です。
現在の日本の労働者の平均残業時間は月に40時間ほどと言われています。

教員はどうでしょう。そもそも、特給法によって「残業」の概念が薄いので、勤務時間は正確には把握されていません。全て「教員個人が勝手に残ってやっている」という扱いです。
平日・休日の部活動も残業に含めた場合、その残業時間がとてつもないものになるということは、誰でもわかると思います。

このような側面が露になってきている業界に、果たして優秀な人材は就職したがるでしょうか?

国家・社会の根幹は教育にあります。しかし、その教育を担う重要な教員が疲弊しているのです。
教員が疲弊し、モチベーションが低く、優秀な人材が集まらない・・・。
もう皆さんには、このままの状態を放置すれば、未来がどうなるかはわかるはずです。
中島大輔氏の「野球消滅」では、野球人口の低下がプロ野球のレベル低下を招くとしていましたが、教育界でも同じようなことが起こりうるのではないでしょうか。

生徒のスポーツ活動は総合型地域スポーツクラブなどに委ね、教員は教育においてなくてはならない業務に力を注ぐ。
無論、そうなればスポーツ活動をするための金銭的負担が保護者・子どもに増えます。
ただ、これは仕方のないことだと思います。
近年の日本では、何でも安くが当たり前で、安いのに質の高いサービスを求める風潮がありますが、本来、質の良いサービスには、それに見合った対価を払わなくてはなりません。
地域統合型スポーツでは、月謝を払う代わりに、有資格者が質の高い指導を行う。将来、これが当たり前になっていくのではないでしょうか。

時代は変わりました。教員の業務量は異常に増え、部活動を維持することは困難になってきました。
部活動は限界にきている
これは紛れもない事実です。
現在教員として頑張っている方々、これから教員を目指そうと思っている学生たち、そして高い教育水準を維持して日本社会の未来をより良くするためにも、部活動は役目を終えるときが来たのだと思います。


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これからの部活動はどうなるのか
http://thinkaboutbb.blog.jp/archives/18555399.html