これからの野球を考えよう

教員・野球部顧問という立場から、今後のアマチュア野球や部活動のあり方について考えていきます。また、日々精力的に頑張っている指導者の方々の指導技術が向上し、選手たちがより良い環境で野球ができるようになるよう、私の指導論も紹介します。

2021年01月

ランナーなしのセンター前ヒットで考えられるプレーは以下の通りです。
・センターが普通に捕球してバックセカンド
・センターが後逸してライトもしくはレフトがカバーに入りバックセカンド・バックサード・バックホーム

打球に対する基本的な動きは以下の通りです。

③ランナーなしセンター前ヒット1

③ランナーなしセンター前ヒット2
 

ランナーなしのレフト前ヒットで考えられるプレーは以下の通りです。
・レフトが普通に捕球してバックセカンド
・レフトが後逸してセンターがカバーに入りバックセカンド・バックサード・バックホーム

打球に対する基本的な動きは以下の通りです。

②ランナーなしレフト前ヒット
 
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ランナーなしのライト前ヒットで考えられるプレーは以下の通りです。
・ライトゴロ
・ライトが普通に捕球してバックセカンド
・ライトが後逸してセンターがカバーに入りバックセカンド・バックサード・バックホーム

打球に対する基本的な動きは以下の通りです。

①ランナーなしライト前ヒット

私の場合、中学生以上の指導なので、実践守備についてはプリントにまとめてていねいに説明します。中学生以上の場合、ある程度知識的に理解できていれば、グラウンドでもすぐにプレーできるようになります。

カットプレーは別のところで説明しましたので、カバーリングについて最初に簡単に説明します。

カバーリングは、簡単に言うと他の野手のエラーに備える動きになります。
例えば、セカンドゴロが転がって、セカンドが後逸したとします。後ろに誰もいなければ、恐らくランニングホームランになってしまうでしょう。しかし、後ろにいるライトがカバーリングをすることによって、エラーの被害を最小限に抑えることができます。

jissenn

カバーリングの掟 三カ条

一 送球の延長線上に行け

二 ベースを空けるな

三 前の野手のエラーに備えよ

基本的にこの3つを覚えていれば、何となく自分がどこにカバーリングに行けばわかると思います。

実践守備で重要なのは、①自分がどこに動くのか、②ほかの人たちはどのような動きをしているのか、という知識面です。これらをチーム全体で共有していることによって、守備の連係は飛躍的にアップします。


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カットプレーの基本的な動きができるようになったら、実際にバックセカンド・バックサード・バックホームと練習していきます。

ただ、この練習はいろいろと大変です。外野まで何回もノックを打つのは疲れますし、指導者が少ない場合はノックを打って指示をしてプレーに対するアドバイスをして、とやることが多すぎます。また、一本一本ノックを打っていたら、最初のうちは時間がかかって思うような練習効果は得られません。

そこで、私の場合、効率性を重視して以下のような形で行っています。

カットプレー②

例えば、右中間オーバーの打球でバックサードの練習をするとしましょう。
そうすると、内野に必要なのは二塁手・遊撃手・三塁手、外野に必要なのは中堅手と右翼手です。
そして、図中の①・②・③の部分にボールを置き(私の場合、20球ずつかごに入れて設置)、指導者は2塁付近から「①!」というように指示を出します。そこに打球が飛んだと想定してカットプレーを実際に行うのです。
こうすれば、テンポよくカットプレーの練習ができますし、指導者もアドバイスに集中できます。

実際にはこれ以外のポジションにもカバーリングの動きがありますが、それは分割して練習しても問題ないので、この練習はカットプレーのみの練習となります。


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