今まで様々な指導者と交流してきましたが、その中で、多くの指導者に共通する部分があるように思います。

個々の指導は素晴らしいものを持っていても、以下の2点が欠けていることが多いです。
①ビジョン(子どもたちに、自分の手を離れた後、どうなってほしいのか)
②カリキュラム(ビジョンを実現するために、活動期間で何をしていくのか)


①ビジョンに関しては、例えば、
・生涯野球を楽しめるようになってほしい
・高校野球で活躍してほしい
・野球で学んだことを、社会人になっても生かしてほしい
などのようなものですね。

このようなビジョンがないと、目先の勝利にとらわれがちになります。
私の場合、現在は中学野球をメインに見ていますが、
「勝利至上主義から脱却し、高校野球や生涯にわたって野球を楽しめる技術・知識・マナーなどを習得する」
というビジョンを、最初に選手・保護者に説明しています。

このビジョンがしっかりとあることにより、中学野球なら2年と少しという活動期間で何をすべきか、という②カリキュラムの構築を行うことができます。



こういう道筋が出来上がっていると、活動の強度や頻度も大まかに決まってきます。
私の場合は、2年と少しで高校野球や生涯にわたって野球を楽しめる技術・知識・マナーなどを習得するというビジョンがあるので、それを達成するために平日週2日(+月に1,2回日曜日)という活動スケジュールになります。
また、高校野球や生涯にわたって野球を楽しむことが前提なので、勝敗はほとんど意識せず、ポジションも全員が様々なポジションを守ることになり、必然的に投手や捕手の負担が減るので、肩肘などの野球人生に関わる怪我の確率も下がってきます。

皆さんはどうでしょうか。経験がある人ほど、それらを踏まえて、①ビジョンと②カリキュラムをまとめてみてはいかがでしょうか。