顧問が設けた生徒間の謝罪の場、被害生徒をさらに追い詰める 市尼崎高いじめ
https://news.goo.ne.jp/article/kobe/nation/kobe-20210318001.html

記事より抜粋
スポーツ強豪校の同校では2019年、男子バレー部や硬式野球部での体罰が発覚。今回のいじめ被害2件も17、19年に起きており、体質が問われている。第三者委は、部活動の中心選手らが所属する同校の体育科を「成績至上主義で閉鎖的」と指摘。問題が起きても内部で解決しようとし、学校が組織的に対応できない風潮があるとした。

部活顧問の不適切指導が原因か 沖縄県、高校生の死去公表
https://news.yahoo.co.jp/articles/6f48e200a7286db2f4eab3d911368096065c52f2

記事より抜粋

 県によると、男子生徒は2019年4月に「部活動特別推薦」で入学。主将になった20年7月ごろから、男性教諭に「キャプテンを辞めろ」などと再三叱責されていた。また、無料通信アプリ「LINE(ライン)」で夜中まで他の部員に連絡をさせられたり、部活動費を得るため古紙回収作業をさせられたりしていた。男子生徒は叱責された翌日の今年1月29日に遺書を残して、自ら命を絶った。
部活動特別推薦で入学した男子生徒は「活動継続確約書」の提出を求められていたため、県は男子生徒が部活動をやめたら退学になると思い、追い詰められる要因になったとしている。金城教育長は「顧問から勝利至上主義に基づき、過度のプレッシャーを与えられ、精神的に追い込まれた様子がうかがわれる」と述べ、再発防止に取り組む考えを示した。


本来は課外活動であり、生徒の自主的・自発的な活動であるはずの部活動が、学校や学業よりも優先されてしまっている。勝利至上主義的な組織になってしまうと、善悪の判断がにぶってしまいます。
・いじめが発覚したら大会に出られなくなってしまう、と隠ぺいしようとする。
・あの選手がいなくなったら勝てない、と目を瞑る。
・勝てないのは選手のせいだ、と自分の指導力不足を棚に上げて体罰や暴言を行う。
果てはそれによって生徒が命を落としたり、教員が過労により体調を崩してしまう。
部活動が現在のように過熱したのは、1960年頃からです。それまでは、競技によっては全国大会なども禁止されていて、緩やかな活動でした。
戦後の日本は軍国主義を克服し、自由で平和な国家となったはずなのに、部活動は60年前より退化しているような側面もある。

ついこの前、その競技ではとても有名な指導者と色々部活問題について立ち話をしました。その方は、何十年もその競技指導の第一人者として活躍し、暖かくも厳しい指導で生徒を育て(体罰とかではなく、猛練習という意味です)、何人ものオリンピックメダリストを輩出しています。
しかし、数年前からはそれまでと打って変わり、いつもニコニコ笑っており、とても穏やかで生徒主体の活動となりました。
漫画『SLAM DUNK』の安西先生の変貌ぶりをイメージしてもらえるとわかりやすいです。本当にあの通りです。


その方は、子どもたちの気質の変化ももちろんあるが、これからは大人が子どもたちを信じて託すことが大切なんだ。指導者は子どもたちに託すことを恐れてはいけないとおっしゃっていました。

この言葉はとても印象深く残りました。
私自身、指導者になった当初は完全に子どもたちを信じていなかったのだと思います。いや、そうではなく、自分の指導力の無さゆえに、パワーで何とかしようとした。ゆえに厳しい練習を行ったり、ルールを課して管理しようとした。
けど、たくさん勉強して指導力を上げ、余裕が出てきたことによって、選手主体の指導に切り替え、副次的に結果もついてきましたし、今は選手も私も楽しく活動できていると思います。

部活動は、本来ストレスを発散したりして、生徒も教員も楽しむ場のはず。

そろそろ「過度な」部活動はやめませんか?


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